マツリ
さかいで大橋まつり(2008年)
坂出駅前舁き比べ
今回取材した祭りは、香川県坂出市の「第43回さかいで大橋まつり」。
「さかいで大橋まつり」の開催日は毎年8月の第一週の金、土、日曜日の3日間です。
それで私が取材したのは第3日目の日曜日の午後6時から開催される坂出太鼓台による坂出駅前での舁き比べです。
私が最初に、「さかいで大橋まつり」を知ったのは今から2、3年ほど前。香川、愛媛の太鼓台に関する情報をネットで調べていると、新居浜型の坂出太鼓台が目にとまりました。そして、多くの市や町の太鼓祭りが秋に行われるのに反し、大橋祭り(坂出太鼓台による舁き比べ)は、夏の暑い時期に行われていることを知りより興味をいだくようになり、今回の取材を決行しました。
午後3時半過ぎ車で自宅を出発、坂出駅前に到着したのは、午後5時すぎでした。
駅近くに車を止め、ビール片手に、坂出駅前周辺を歩いてみると、商店街で休憩をしている太鼓台を1台発見。
坂出太鼓台を目の前で見るのはこれが初めて。
太鼓台の型は、新居浜太鼓台とほとんど変わらず、幕、掛け布団等の金糸銀糸の刺繍は、他の地方の太鼓台に比べても引けをとることなく綺麗に輝いていました。
彫り物も立派なもので太鼓台にかける町内の人の思い入れは相当なものだと感じました。
その後私は、再び駅の方にもどり、会場つくりをしていた祭り運営者に、祭りの様子が一番よく見える場所を聞いて、
その辺りは、まだ場所があいていたので移動し、そこから見ることにしました。
時間が経つと共に、私の周辺には、多くの人たちが場所取りを始め、私と同様にカメラを持った人たちもいて、中にはカメラを持って脚立をたてている人もいて撮影する方もけっこう大変です。
夏と言っても、夕方5時ともなると、昼の暑い時間より随分涼しくなり、暑さでのストレスをあまり感じずにイベントが始まる6時までの間しばらく待ちました。
6時になり、駅前に向かって太鼓台が正面と左右の方向から近づいてきて駅周辺は騒がしくなり、アナウンサーの紹介とともに、威勢のよいハッピを着た舁き夫達が「そーりゃ、そーりゃ」の掛け声と太鼓の音を高々と響かせながら太鼓台は1台ずつ次々とイベント会場に入場してきました。
各太鼓台が入場してくると共に、ミス坂出からお祝いの花束を頂き祭りに華をそえていました。
会場に入場した各地区の太鼓台は、勢いよく太鼓台を一気に差し上げたり、担いだまま回転させたり色んな技をしばらくの間披露して見物客を魅了させながら1台ずつ所定の位置についていました。
観客の方もいい写真を撮影するためか、一般客が入ってはいけないポール内の太鼓台の演技場にカメラを持って入ったり、私を含めポールの外から写真撮影している人たちは、ポール内に入った一般客の人の体が丁度カメラのレンズの中に入り決定的瞬間を逃し、
私の隣にいたおじさんは、「おーい、外に出ろ」と何度も怒鳴っていました。
坂出大橋祭り駅前舁き比べに参加した太鼓台は、旭北、新浜、讃洲、鳥若、男意気、蓮尺、内濱、中川原、川津、天満、東梶の全部で12台です。
全部の太鼓台が所定の位置につき、まず一斉に舁き比べが行われ会場を沸かせていました。
続いて、数台の太鼓台に分かれての演技を見ました。
そのころになると、時計が7時を回っていて随分と周囲も暗くなり、ライトアップされた太鼓台がより勢いを増してきて「ソーリャ、エイヤーエイヤー、ヨイヤサー、ノサーサー」「ソーリャ、ソーリャ」等の掛け声と太鼓の音、笛の音色が駅前に響き渡り、各地区の太鼓台を勢いよく舁き夫達が差し上げていました。
中には、太鼓台が胴上げしているかのように太鼓台を数十センチくらい放り投げ上下させている太鼓台もいました。
祭りに参加した垣夫たちは、この日とばかりに威勢よく担いでいて、祭りにかける気持ちはどの地方も一緒だと思いました。
丁度自分が見ている位置からは、新浜、天満、男意気等の太鼓台の演技がよく見え、印象に残っています。
各地区の演技で興奮冷めやまぬ中、今度は、川津、男意気、中川原、蓮尺の4台の太鼓台が駅中央に集まり、「ソーリャ、ソーリャ」の掛け声と高々鳴り響く太鼓の音と共に、4台の太鼓台は一つとなり、一斉に太鼓台を差し上げ、観客を魅了していました。
私は、新居浜太鼓祭りで、寄せ太鼓を見たことがありますが、坂出太鼓台も寄せ太鼓をするとは思ってなかったので驚きです。
4台の太鼓台による舁き比べの演技が終了して、今度は、蓮尺、内濱、中川原、東梶、男意気、川津の6台の太鼓台による寄せ太鼓が行われました。
舁き夫達は、垣棒に肩をいれ、「ソーリャ、エイヤーエイヤー、ヨイヤサー、ノサーサー」の掛け声と共に、太鼓台を担ぎ上げています。
まず最初に蓮尺と内濱太鼓台が一つになり、男意気太鼓台と東梶太鼓台も近づいていき、中川原、川津太鼓台も近づき、6台の太鼓台が集結し、太鼓の音、笛の音色が響き渡り、「ソーリャ、エイヤーエイヤー、ヨイヤサー、ノサーサー」の掛け声とともに一気に6台の太鼓台が差し上げる姿は、様になりかっこよかった。
私は6台の太鼓台による寄せ太鼓を見て、イベント会場を後にしました。
坂出大橋祭りを取材して感じたことは、新居浜太鼓祭りで繰り広げられる寄せ太鼓等のパフォーマンスが、坂出大橋祭りでも披露されていたことはとては刺激になり、なにより観客が新居浜太鼓祭りよりも少ないせいもあり、ストレスがたまらず見えたことは良かったです。